2017-05

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航海機器と装備の紹介

10月30日/鳥取県境港市より

長距離航海の為の船体改造後の航海に向けて装備した機器の紹介を致します。


《GPSナビゲーション》(写真 中央上)
RaymarineのC-80を使用しました。
現在位置、速度、進行方角、目的地までの距離を知ることが出来るので24時間フル作動してました。
《船舶自動識別装置》AIS(写真 中央下)
自船と相手船の国籍、船名、位置、進路や速度を知ることが出来る上に、一定の距離まで接近すると警報で知らせてくれるので、航海中は常にONにして、見張りをしてくれて随分と助かりました。
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《バッテリーモニター》
バッテリーの電圧や電流と残量を管理するメーターです。
バッテリーは110アンペアのジェル密閉型を4台取り付けて、ソーラー発電で充電する様にしたので航海機器をフルに作動したり、夜間の航海灯や室内の照明などの使用に余裕がありました。
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《遭難信号発信機》
非常位置無線ビーコンと言って遭難した時にスイッチをONにすると、近くに居る船舶や航空機が電波を受信してくれて、救助に来てくれるそうです。
衛星やGPSがある現代からすると、かなり旧式の装置なのに高額でした。
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《気象ファックス》
フルノ製、気象情報を電波で受信し、日本はJMHと米国はカリフォルニアとハワイのNOAAの局を2日か3日置きに受信して、天気の予測をしてました。
特にサンフランシスコからハワイ間のハリケーンと日本の台風には注意してました。
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《ソーラーパネル》
ソーラーパネルは、デッキに40Wと、ハードドジャーの屋根に60Wと、船体後部にパイプで屋根を作り160Wのパネルを取り付けました。
各パネルは4台のバッテリーにコントローラーを通して充電する様にしました。
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《12Vの電子レンジ》
12Vと100Vで使える持ち運びができる、コンパクトな電子レンジですが、パック入りご飯やレトルト食品の調理が簡単に出来るので、海が荒れた時には便利でした。
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《無線機》
アイコムVHF固定型X1台
ヤエスCHFハンディーX1台
アマチュア無線機FT-991MX1台
アマチュア無線機IC-706MK-2X1台

《レーダー》
フルノ製のレーダーを装備しましたが太平洋では使用することが無く、沿岸でも視界不良は無く、使いませんでした。

《自動操舵装置》
電動タイプX5台(内2台は故障)
風力タイプX1台
自動操縦装置には電気で動かすタイプと風の力で動かすタイプの2種類を装備しました。
電気で動かすタイプは風の強い時は力が弱いので壊れやすいです。
風の力で動かすタイプはかなりの嵐でも使えますが風の弱い時は動きが鈍くなり進路を外れて蛇行します。
気象状況に応じて両方を使い分ける必要があります。

《補助機能》
GPSナビゲーションをiphoneから米国西海岸とハワイ諸島と日本の詳細な海図をダウンロードして、航行中に手元で進路を確認出来たので、便利が良かったです。

《海図》
海図はサンフランシスコとハワイ諸島とその他10枚を持っていきましたが、使用したのはサンフランシスコ湾の入り口と、オアフ島のワイキキ付近と小笠原父島付近の暗礁や水深を調べました。

以上が大体の装備です。
長距離航海に耐える為の船体の改造から装備の取り付けを一人で作業したので6年間も掛かり、失敗と成功の繰り返しで不確実な日々を送ってました。

この計画を達成するには膨大な作業をこなして辿り着く事が出来るが、時には自分の能力を超えた事もやらなければならない。
一つ一つを乗り越える強い気持ちと、憧れを持ち続ければ太平洋へと近づく事が出来ます。

依然と変わらない仕事と平凡な日常生活を送ってますが、心の中には航行中に見た海と空や海鳥と過ごした事や大勢の方々と出会って一緒に過ごした日々を、いつも思い出しながら、生きて行きます。
この航海と皆様に出会えた事に感謝致します。


カモメ-V 庄司

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長距離航海の為の船体改造!

10月28日/鳥取県境港市にて

太平洋を横断するために長時間の嵐や高い波に耐えられるように、以前に横断された方々の経験や意見を参考にして、6年前から本格的にヨットの改造に取り掛かりました。

私のヨット(デヘラー34)はフラクショナルリグのデイセーリング用で、太平洋を何カ月も航海出来るような強度が全く無く、困難な作業に成りました。
主な改造は8箇所あり、順番にお知らせ致します。

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〈①マストの補強〉
スプレッダーを3列(普通は1列か2列)にして横方向と追風に対する強度を強くし、後退角度を下側は多く上は少なくする事でマストのベンドを均等になるようにしました。
デッキサイドには4本のステーの頑丈なチェンプレートが必要になり、取り付け部分と船体の補強をしました。

〈②インナーフォアステー〉
ストームジブをフォアステーにファーラーを取り付けてコクピットから操作できるようにしました。
インナーフォアステーにテンションを掛ける為にランナーを取り付けました。

〈③ハードドジャー〉
船体と一体に成る様にデッキにベニヤで型を作りFRPを積層して窓はポリカーボネードにしました。

〈④バウステムの延長〉
本来バウは45度の角度が有りましたが垂直にする事で直進性が良く成る様にFRPで整形しましたが必要以上に積層してしまい重くなってしまいました。
空間は発泡ウレタンで埋めました。

〈⑤バラストの増設〉
鋳物のバラスト下部に260kgの砲弾型の鉛を10mmのボルト、9本で取り付けてFRPで補強して安定性を向上させました。

〈⑥スケグの取り付け〉
今まではバランスラダーのみで舵利きが良かったが、運動性を犠牲にして、約90c?のスケグを取り付けて直進性を良くしました。

〈⑦ラダーの作り替え〉
アルミのラダーシャフトをステンレス製に付け替えて強度を増し、ラダーの形状も4回作り直して試走した結果、横は細く、縦は長い形が、軽く動かせました。

〈⑧ラダーシャフトの位置を後方へ〉
ノーマルの約1,5倍は重くなった船体を動かす時の舵の負担を減らす事と、少しでも軽く動かす為に、後方へ35cm、移動しました。

以上の作業は何回も航海を繰り返しながら、より良い形を試行錯誤し、改造に踏切りました。
往路での連日の嵐に耐えたのと、復路の大波に耐えたのも各部を補強し、改造してたから無事に乗りきれたと思います。

次回は航海機器や装備品の紹介をいたします。

カモメー庄司


太平洋横断航海を振り返って

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10月13日 / ホームポートの境港にて。

9月30日に航海を終えて、陸上の快適な生活に酔いしれてるうちに2週間が過ぎてしまい、航海の感想とお礼が遅くなりすみませんでした。

ーー出航の準備ーー

振り返ってみると、準備に5年間も掛かり、殆どがヨットの改造で長期間の嵐に耐えられる様に工夫をしました。
出航予定日の間際になっても改造の作業は続き、誰が見ても準備不足の状態に本当に出発が出来るのか確信が持てず不安な思いでした。
四季を通して、土日は朝から夜までと、平日は夕方の4時頃から8時まで作業して、夜は航海に必要な情報や書類作りで寝るのは2~3時頃でした。

あの頃は自分の能力を超えた作業をしていて何回も行き詰まったが、そんな時は過去に太平洋横断された方々に聞いたり、米国とのコンタクトは娘に助けてもらい、難関を一つ一つクリアして、太平洋への航海に確信が持てる様になりました。
日本から自己所有のヨットで外国へ行くには膨大な書類を各関係機関へ提出し許可を取る必要があり、大変な忍耐力が必要でした。

この最後の難関をクリアすると、外国へ行く事の出来るヨットになります。
出航が間近になると、クラブの仲間から派手な壮行会と沢山の支援をしてくれて、みんなの思いと一緒に航海をする気持ちになりました。

ーー出航ーー

出航の前夜は準備で殆ど睡眠時間が無く慢性の疲れが溜まり身体の動きが悪くて心配でしたが、当日の大勢の人に見送られて元気が出ました。
しかし、積み込み品や装備のチェックもせずに出航したので、次々に故障個所や不備な個所が続出して道中の揺れる船での作業が大変でしたが、一つ一つ修理して重大なトラブルにならずに済んだのは幸運だったと思います。

ーー サンフランシスコへーー

往路では次々に来る低気圧の嵐に耐えられたのもカモメ号が頑張ってくれたのと幸運だったと思います。
乗員の私は前半は緊張してたのか船酔いも無く順調だったが、後半になってから酷い船酔いになり、カモメ号にとっては頼りない乗組員になってしまいました。
そんな弱気になってる時、サンフランシスコのSVSCのメンバーの方々からのメールで「お会い出来るのを楽しみに待ってます。」の言葉に、もう少し頑張ろうという気持ちになりました。

ーーサンフランシスコにてーー

サンフランシスコに到着した7月4日はアメリカの独立記念日でシリコンバレーセーリングクラブ(SVSC)のメンバーの方々はお休みだったので大勢の方々に出迎えて頂きました。
入港前から、最短コースを教えて頂いたり、ハーバーの入口で皆んなで大声を出して呼んでくれた時は感動しました。

滞在中は観光案内からスーパーの買い物など全て面倒を見て頂き、歓迎会もして頂きました。
SVSC所有の52フィートレーサー LEGLUS号に体験搭乗した時はSFの湾を豪快に疾走しました。
壮行会では皆んなで寄せ書きしたクラブのジャケットをプレゼントされた時は、感激して言葉にならなかったです。

海外に居ても日本人の優しさを大切して活躍されてるメンバーの方々の姿に誇りを感じました。
滞在を終えて出航する時は辛い思いでサンフランシスコを後にしました。

ーーハワイにてーー

ハワイでも気功の会を通じて現地の大勢の方々と素晴らしい出会いがあり、ランチや夕食とパーティーで毎日が楽しい日々を過ごし、買い物も付き合って頂く事が出来ました。
しかし日本では台風が多発していて、落ち着かないので早めに帰る事にしました。

ーー 小笠原にてーー

小笠原の入港時にはエンジン故障のためオケラネットの山田さんの御主人のKAIZINの船に曳航して頂き、御夫婦共親切にして頂きました。
現地のヨットマン兼観光ガイドをしてる講神さんと一緒に父島観光をした事が楽しかったです。
父島で52フィートのカタマランを自作してる大物の水野さんに出会いました。

ーーホームポートへーー

約5カ月ぶりに境港へ帰ってきた時も、仲間のヨットが出迎えてくれてマリーナでも大勢の方々に出迎えて頂き、感激してしまい、マスコミのまえでSVSCの寄せ書きしたジャケットを披露するのを忘れたのは失敗でした。
振り返ると5カ月間の航海は夢のような日々を過ごしてました。
小さい頃からの夢が叶い、この体験は一生、心に残して頑張ってくれたカモメ号を修理して労わり大切にしたいです。

次回のブログは装備と改造、その他の内容をお知らせ致します。

カモメーV 庄司


9月30日、午後2時に境港公共マリーナへ到着しました。

9月30日/11日目 小笠原からホームポートへ到着しました。

5月8日、境港発→サンフランシスコ→ハワイ→小笠原→9月30日境港へ無事に到着致しました。

到着時に多数の仲間のヨットやマリーナでは大勢の方々に出迎えて頂き、予想外の状況に驚き大変感動致しました。
一人一人の方々に気配りが出来なくて失礼しました。

航海中は、皆様と一緒に航海をしてる気持ちを励みにしながら、無事に帰ってくる事が出来て安心しました。
常に緊張感を持ってた気持ちから解放され、充実感でいっぱいです。

沿海域の航海は本船との行き交いが多くて睡眠時間が極端に少なかったので、今はゆっくりと眠りたいです。
近日中に、この航海の感想と装備、改造、食糧などの報告を致します。

私のブログを読んで頂いて、ありがとうございます。

カモメーV 庄司

湯泉津へ立ち寄りました。

9月28日/9日目 小笠原から島根県の湯泉津へ

現在位置 35,05N 132,20E ヘディング 45° 速度 5,5kt 風向風速 E-1 波高 0,5m 天気 雨
気温 30°C 気圧計 1007hp DayRun 149mile GoTo 75mile Log 823mile

昨日は関門海峡を渡り、日本海へ出て本船の少ない航路なので、安心感と同時に連日の睡眠不足で疲れが一気に出て、仮眠のつもりが20分タイマーの音も聞こえずに2時間ほど熟睡してしまい山口県最南端の角島の通り越してしまい、危ない事をしてしまいました。

湯泉津の港は石見銀山で掘り出した銀をここで船積していた跡の港が残されていて、港で積出をしてた集落もあり、子孫の方が暮らしてる場所があり当時の面影を残してます。
近くにある砂浜は穴を掘れば温泉の熱で砂が温かいそうです。
湯泉津は明日まで留まり、夜の11時に出港して境港公共マリーナへ9月30日午後2時にフィニッシュの予定です。
明日のブログはお休みして、到着後の報告や航海後の思いなどを、落ち着いてからお伝えしようと考えてます。

ブログへのコメントを沢山頂いてますが、航海中はネットが開けなかったので、返事が出来てなく大変な失礼をしてすみませんでした。
帰ってから、コメントを読み航海をふり返ってみます。
ありがとうございました。

カモメーV 庄司




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プロフィール

Shinkichi

Author:Shinkichi
鳥取県の境港からサンフランシスコへ向けヨットで単独太平洋横断往復に挑戦します。
衛星サービスの為、写真は低画質です、コメントも返答できませんのでよろしくお願いします。

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